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【令和8年度】一級建築士 学科試験 前日・当日チェックリスト|持ち物・時間割・法令集ルール

一級建築士の学科試験は、知識をどれだけ仕上げたかと同じくらい、当日の段取りで消耗しないことが結果を左右すると筆者は考えています。この記事は、令和8年度の学科試験(実施日:7月26日)を数日後に控えた方向けに、前日にやっておきたいこと・当日の持ち物・時間割・法令集の書き込みルールを、公益財団法人 建築技術教育普及センター(以下、センター)が公表している「令和8年 一級建築士試験 受験要領」の記載をもとにチェックリストとして整理したものです。

本記事の内容は、令和8年3月付でセンターが公表した受験要領(本記事執筆時点の最新版)にもとづいています。試験に関する情報は変更される場合があるため、必ずご自身の受験票・マイページの案内、およびセンターの最新の公式発表を最終確認してください


図で見る(全体像)

一級建築士学科試験の当日タイムライン。9:25の説明から18:00の学科IV・V終了まで、休憩時間の位置づけを含めて示す模式図

試験日・集合の基本情報

令和8年度の学科の試験は、7月26日(日)に実施されます。試験室内の注意事項説明は9:25から始まるため、受験票に記載された試験場・集合時刻・座席番号を前日のうちに確認し、余裕を持って到着できる移動計画を立てておきましょう。

受験票はマイページからダウンロードしたものを必ず印刷して持参する必要があり、スマートフォン等の画面表示では受験できません。前日の持ち物準備の際に、印刷済みの受験票がカバンに入っているかを必ず確認してください。


前日にやること・やらないこと

やること

  • 受験票(印刷したもの)と、本人確認用の身分証明書(顔写真付きのもの。マイナンバーカード・運転免許証・パスポート・社員証・学生証等)をカバンに入れる
  • 黒鉛筆(HB又はB程度、シャープペンシルを含む)と消しゴムを、予備を含めて用意する
  • 法令集を使う場合は、書き込み内容が認められる範囲かどうかを最終確認する(詳細は次章)
  • 時計を持参する場合は、アラーム等の音が出ないシンプルな時計またはストップウォッチ(小型で時計機能のみのもの)を用意する。試験室内に時計が設置されていない会場もあります
  • 会場までの経路・所要時間・最寄り駅からの徒歩ルートを確認し、余裕を持った到着時刻を決めておく
  • 上着など、空調の効き方が読めない試験室に備えた体温調整グッズを用意する
  • 早めに就寝し、長時間(9:25〜18:00の見込み)の試験に集中力を保つための体調を整える

やらないこと(当日の持ち物として使えないもの)

学科の試験では、次のものは試験時間内に使用できません。前日のうちに、カバンからこれらを試験当日に持ち込まない・電源を切っておくという整理をしておくと当日に慌てずに済みます。

  • 電卓、計算尺、計算機能のあるもの、電動消しゴム
  • 筆記用具収納ケース(ペンケースそのもの。むき出しで携行する必要があります)
  • スマートフォン・スマートウォッチ・スマートグラス等の無線通信機器(試験時間内は電源を切ってかばんの中にしまう必要があり、身に着けたままでも不正行為とみなされる場合があります)

当日の持ち物リスト

センターの受験要領は、学科の試験の当日の携行品を「①必ず携行するもの」「②携行できるもの」「③携行できないもの」の3区分で定めています。①・②以外のものは試験時間内に使用できません。

区分内容
① 必ず携行するもの受験票、黒鉛筆(HB又はB程度、シャープペンシルを含む)、消しゴム
② 携行できるもの法令集(学科III「法規」の問題を解答する場合に限り、2冊まで。付随する追録・追補・訂正表は追加可)、鉛筆ケズリ、時計又はストップウォッチ(小型で時計機能のみのものに限る、アラーム等音の機能は使用不可)
③ 携行できないもの電卓、計算尺、計算機能のあるもの、電動消しゴム、筆記用具収納ケース、その他①・②以外のもの

このほか、本人確認のために身分証明書(原則として顔写真付きのもの)の持参が求められます。試験時間内にマスク等を外すよう一時的に指示されることがある点もあわせて押さえておきましょう。

なお、試験場によっては飲食が制限されており、栓を閉められるペットボトル等以外の飲食は認められない場合があります。敷地内は全面禁煙・撮影禁止で、自家用車での来場・駐車もできません。公共交通機関を利用する前提で当日の移動を計画してください。


法令集の書き込みルール(学科III「法規」)

法規は5科目のなかで唯一、法令集の持ち込みが認められている科目です。ただし、どんな書き込みでも許されるわけではなく、受験要領では次の2条件を満たす法令集のみ使用が認められると定められています。

  • 条件1:条文等の順序の入替、および関連条文等の挿入を行っていないこと(条文等の省略は認められる)
  • 条件2:次に掲げる簡単な書き込み・印刷以外の解説等を付していないこと
    • 目次、見出し、関連法令・条文等の指示(法令・章・節・条等の名称、番号、掲載ページを限度とする)
    • 改正年月日
    • アンダーライン(二重線・囲み枠を含む)
    • ○、△、×の記号

条件2を超える書き込み、たとえば早見表に相当する数値表の書き込み・貼付、解説文の書き込み、計算式の書き込み・貼付などは認められません。使用が認められない法令集を使用した場合は退場を命じられるため、心当たりのある書き込みがある場合は前日のうちに見直しておくことを強くおすすめします。ホームページ等から印刷した法文や、法令集をコピーしたものの使用も認められていません。

法令集は2冊まで使用でき、使用する法令集に付随する追録・追補・訂正表であれば追加できます。詳細な線引き・書き込みの可否は年度により調整される可能性があるため、必ず受験要領本文(資料3)の記載でご確認ください。


当日の時間割と休憩戦略

学科の試験は、次の時間割で実施される予定です(受験要領記載の標準例)。

時間内容
9:25〜9:40(15分)注意事項等説明
9:40〜11:40(2時間)学科I(計画20問)+学科II(環境・設備20問)
11:40〜12:40(休憩1時間)うち12:10〜12:40の30分は法令集チェックの時間
12:40〜12:55(15分)注意事項等説明
12:55〜14:40(1時間45分)学科III(法規30問)
14:40〜15:00(休憩20分)休憩
15:00〜15:15(15分)注意事項等説明
15:15〜18:00(2時間45分)学科IV(構造30問)+学科V(施工25問)

朝9:25から夕方18:00までの長丁場になるため、昼休憩・休憩時間の使い方も得点に直結すると筆者は考えています。

  • 昼休憩(1時間):法令集チェックが12:10〜12:40に設定されているため、法令集を使う場合は12:10までに昼食を済ませておくと落ち着いて臨めます。糖分・炭水化物に偏りすぎない軽めの昼食のほうが、午後の集中力を保ちやすいという声もよく聞きます。
  • 法規と構造の間の休憩(20分):法令集を使う法規科目から、計算問題中心の構造科目への頭の切り替えの時間です。短時間でも席を立って気分を変える、糖分を軽く補給するなど、自分なりのリセット方法を前日までに決めておくとよいでしょう。
  • 水分補給:試験室内での飲食は栓を閉められるペットボトル等に限られる場合があるため、休憩時間にまとめて水分を取る、という前提で計画しておくと安心です。

忘れ物をしてしまったら

どれだけ準備をしていても、当日に忘れ物へ気づくことはあり得ます。一般的には、次のような心構えを持っておくとよいと筆者は考えています。

  • 受験票や身分証明書を忘れたことに気づいた場合は、まず試験会場の試験監理員(係員)に直ちに申し出て、その場の指示に従うこと
  • 筆記用具(黒鉛筆・消しゴム)は予備を含めて前日に用意しておき、忘れ物のリスクそのものを減らしておくこと
  • 法令集の書き込みに不安がある場合は、無理に当日を待たず、前日までに確認・修正しておくこと

ただし、忘れ物をした場合の具体的な取り扱い(代替受験票の発行可否や再受験の要否など)は、年度・会場・状況によって対応が異なる可能性があります。本記事の記載はあくまで一般的な心構えであり、正式な取り扱いはセンターおよび試験会場の指示が優先されますので、不安な点は事前にセンターへ確認しておくことをおすすめします。


まとめ

前日・当日にできることは、知識を新しく増やすことではなく、これまで積み上げてきた実力を当日にきちんと出し切るための環境を整えることだと筆者は考えています。持ち物と法令集の書き込みルールを前日のうちに整理し、当日の時間割を頭に入れて休憩の使い方まで決めておけば、当日は目の前の問題に集中しやすくなるはずです。

直前期の科目別の見直しについては令和8年度 学科試験 直前対策まとめに5科目分をまとめていますので、まだの方はあわせてご覧ください。試験が終わったら、解答速報まとめページで各校の解答速報と過去の合格基準点の推移を確認できるようにしてありますので、自己採点の際にご活用ください。

当日は、これまでの学習の成果を出し切れるよう、体調管理を最優先に整えて臨んでください。

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