【令和8年度】一級建築士 学科「施工」予想問題 第4集|鉄骨・防水・仕上げ工事20問
令和8年度の一級建築士学科試験に向けた予想問題集も、この記事で第4集となります。第1集(施工「直前予想問題15問」)と第2集(施工「予想問題第2集」)では施工計画・工程管理・品質管理・安全管理・仮設工事・土工事山留め・基礎杭工事といった工事前半の分野を、第3集(施工「予想問題第3集」)では鉄筋工事・型枠工事・コンクリート工事というRC躯体の中核部分を扱ってきました。この第4集では、これらとは対象を切り分け、躯体が立ち上がった後に進む鉄骨工事・防水工事・仕上げ工事の3分野だけに的を絞り、20問という規模で深く掘り下げています。
鉄骨工事・防水工事・仕上げ工事は、RC工事以上に工法の種類が多く、似た名称の工法どうしで特徴(接合方法・止水の仕組み・下地との相性など)を混同しやすいという共通点があると筆者は考えています。高力ボルトの孔径やスタッド溶接の検査角度のように数値そのものが問われる論点もあれば、乾式工法と湿式工法、密着張りと改良積上げ張りのように、工法の使い分けの理由まで説明できるかを問う論点もあります。この記事では、鉄骨工事7問・防水工事6問・仕上げ工事7問という配分で問題を用意しました。なお第1集の問10〜問13で扱った鉄骨・防水シーリング・左官タイル・塗装内装の基本論点とは、あえて異なる角度から出題していますので、両方の記事を通して読むことでこの3分野をより広くカバーできるはずです。
各問題は四肢択一形式で、「最も不適当なものはどれか」を問う形で統一しています。解答・解説では正答番号を明示したうえで、選択肢ごとの正誤理由と、その論点が令和8年度も出題されると筆者が考える根拠をセットで示しています。答え合わせだけで終わらせず、なぜその選択肢が誤りなのかを自分の言葉で説明できるかを確認しながら読み進めていただくことをおすすめします。
なお、本問題集は筆者(当サイト)が独自に作成した予想問題であり、実際の試験問題の的中や出題を保証するものではありません。受験にあたっては最新の法令・公式発表をご確認ください。
出題傾向と予想の考え方
鉄骨工事は「工作(原寸・切断・孔あけ)→建方→接合(高力ボルト・溶接)→精度管理」という施工の流れに沿って、それぞれの工程に固有の管理項目があります。防水工事は、アスファルト防水・シート防水・塗膜防水・シーリング工事という工法ごとに、止水の仕組みや下地との相性が異なる点が繰り返し問われる分野です。仕上げ工事は、左官・タイル・塗装・張り石・屋根と工種が多岐にわたりますが、いずれも「工法の使い分けの理由」と「品質を左右する数値基準」の両方を押さえておくことが得点力につながります。
以下の表は、この記事の20問がどの分野に対応しているかを整理したものです。直前の復習範囲を決める目安としてご活用ください。
| 分野 | 頻出度の目安 | 対応する問題番号 |
|---|---|---|
| 鉄骨工事(工作:原寸・切断・孔あけ) | 中 | 問1 |
| 鉄骨工事(建方:仮ボルト・建入れ直し) | 中 | 問2 |
| 鉄骨工事(高力ボルト接合:孔径・締付け順序) | 高 | 問3 |
| 鉄骨工事(高力ボルト接合:締付け管理方法の違い) | 高 | 問4 |
| 鉄骨工事(溶接:開先・エンドタブ・裏当て金・溶接姿勢) | 中 | 問5 |
| 鉄骨工事(スタッド溶接:打撃曲げ試験) | 高 | 問6 |
| 鉄骨工事(建方精度の管理許容差) | 高 | 問7 |
| 防水工事(アスファルト防水:工程・重ね幅) | 高 | 問8 |
| 防水工事(合成高分子系シート防水:材質比較) | 中 | 問9 |
| 防水工事(ウレタン塗膜防水・通気緩衝工法) | 高 | 問10 |
| 防水工事(シーリング工事:目地区分と接着面数) | 高 | 問11 |
| 防水工事(シーリング材の材料特性) | 中 | 問12 |
| 防水工事(防水層の下地処理・共通管理事項) | 中 | 問13 |
| 仕上げ工事(左官:モルタル塗りの塗り厚・工程間隔) | 高 | 問14 |
| 仕上げ工事(左官:セルフレベリング材工法) | 中 | 問15 |
| 仕上げ工事(タイル工事:伸縮調整目地) | 高 | 問16 |
| 仕上げ工事(タイル工事:張り方の使い分け) | 高 | 問17 |
| 仕上げ工事(塗装工事:素地ごしらえ・気象条件) | 中 | 問18 |
| 仕上げ工事(張り石工事:乾式・湿式工法) | 中 | 問19 |
| 仕上げ工事(屋根工事:折板屋根の緊結・雨仕舞) | 中 | 問20 |
この配分はあくまで筆者の予想であり、実際の出題分野・出題数を保証するものではありません。
予想問題20問
問1 鉄骨工事(工作:原寸・切断・孔あけ)
鉄骨の工作に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 原寸作業は工作図の内容を現寸で確認・展開する工程であり、近年はNC加工機による精度管理により、原寸大の展開作業の一部を省略できる場合がある。
- 高力ボルト用の孔あけ加工は、径の大小にかかわらずポンチ・たがねによる孔あけで十分な精度・強度が確保できるため、ドリルあけより優先して採用すべきである。
- 鋼材の切断はガス切断・せん断・のこ切断等の方法により行い、切断面に生じたノッチ(切欠き)やまくれ、著しい凹凸は応力集中の原因となるため、グラインダー仕上げ等により除去する。
- けがきに際しては、鋼材の材質・使用部位によっては、ポンチやたがねによる打こんが鋼材の材質を損なうおそれがあるため、これを避けて行う配慮が必要である。
解答・解説
正答: 2
- 適当。原寸作業の内容とNC加工機による省略の考え方として正しい記述です。
- 最も不適当。 高力ボルト用の孔あけ加工は、寸法精度の確保と鋼材の損傷防止のため、ドリルあけを原則とします。ポンチ・たがねによる孔あけは鋼材を傷め、寸法精度も劣るため、ドリルあけより優先して採用すべき方法ではありません。
- 適当。切断面のノッチ・まくれの除去に関する記述として正しい内容です。
- 適当。けがきにおけるポンチ・たがね打こんへの配慮として正しい記述です。
出題根拠: 高力ボルト用の孔あけがドリルあけを原則とすることは、鉄骨工事の工作分野における基本事項として令和8年度も出題が想定されます。
問2 鉄骨工事(建方:仮ボルト・建入れ直し)
鉄骨の建方に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建方における仮ボルトの締め付けは、本締め前の架構の安定を確保するため、中ボルト等を用いてボルト1群に対して1/3程度かつ2本以上を目安に締め付ける。
- 建入れ直しは、建方の進行に伴って生じる建物の倒れやひずみを修正する作業であり、ワイヤーロープやターンバックル付き筋かい等を用いて行う。
- 建入れ直しは、建物全体の建方が完了した後にまとめて一括して行うものであり、建方の進行途中の段階では実施する必要がない。
- 建入れ直しに用いた仮設のワイヤーロープや控え等は、本接合(本締め・溶接等)が完了し架構の安定が確認されるまで取り外してはならない。
解答・解説
正答: 3
- 適当。仮ボルトの締め付け本数の目安(1群に対し1/3程度かつ2本以上)として正しい記述です。
- 適当。建入れ直しの目的と使用資材として正しい記述です。
- 最も不適当。 建入れ直しは、建方の進行に伴い後工程になるほど修正が困難になるため、できるだけ早い段階でブロックごとに行うことが原則です。建物全体の完了後にまとめて一括で行うという記述は誤りです。
- 適当。建入れ直しに用いた仮設材の取り外しのタイミングとして正しい記述です。
出題根拠: 建入れ直しを建方の進行に応じて早期に行うべきという考え方は、鉄骨工事の建方分野で頻出の論点です。
問3 鉄骨工事(高力ボルト接合:孔径・締付け順序)
高力ボルト接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 高力ボルト用の孔径は、ボルトの呼び径が27mm未満の場合はボルト呼び径に2.0mmを加えた値以下、27mm以上の場合は3.0mmを加えた値以下とすることを標準とする。
- 高力ボルトの締め付けは、ボルト群ごとに中央部から端部に向かう順序で行い、鋼板間に十分な密着が得られるようにする。
- 一次締め終了後、ボルト・ナット・座金・部材にわたるマーキングを行い、本締め後の共回りや軸回り、ナットの回転量の確認に用いる。
- 高力ボルトの孔径は、施工性を高めるためであれば、ボルトの呼び径に対する規定値を超えて大きくしても、接合部の摩擦接合としての性能には影響しない。
解答・解説
正答: 4
- 適当。高力ボルト用の孔径の規定値(27mm未満は+2.0mm、27mm以上は+3.0mm)として正しい記述です。
- 適当。高力ボルトの締め付け順序(ボルト群の中央部から端部へ)として正しい記述です。
- 適当。一次締め後のマーキングの目的として正しい記述です。
- 最も不適当。 孔径を規定値以上に拡大すると、ボルト軸と孔壁のクリアランスが過大となり、せん断力の伝達に支障が生じたり、必要な座面が確保できなくなったりするなど、接合部の性能に影響します。「規定値を超えても性能に影響しない」という記述は誤りです。
出題根拠: 高力ボルト用の孔径の数値は、鉄骨工事分野で最も出題頻度の高い数値基準の一つです。
問4 鉄骨工事(高力ボルト接合:締付け管理方法の違い)
高力ボルトの締付け管理方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- トルシア形高力ボルトとナット回転法は、いずれも締め付け完了の確認方法が共通しており、ピンテールの破断の有無によって両工法とも締付け完了を判定する。
- トルシア形高力ボルトは、専用の締付け機でピンテールが破断するまで締め付けることにより、所定の締付け力(軸力)が導入されたことを確認する。
- ナット回転法による締め付けは、一次締め後、ナットに所定の回転角を与えることにより、ボルトに導入される軸力を管理する方法である。
- 共回り(ナット・座金・ボルト軸が一体となって回転する現象)や軸回り(ボルト軸のみが回転する現象)が生じたボルトは、所定の軸力が導入されていない可能性があるため、新しいボルトセットに取り替える。
解答・解説
正答: 1
- 最も不適当。 トルシア形高力ボルトはピンテールの破断で締付け完了を確認しますが、ナット回転法にはピンテールが存在せず、一次締め後の所定のナット回転角とマーキングのずれによって完了を判定します。両工法の確認方法は異なっており、「共通してピンテールの破断で判定する」という記述は誤りです。
- 適当。トルシア形高力ボルトの締付け完了の確認方法として正しい記述です。
- 適当。ナット回転法による軸力管理の考え方として正しい記述です。
- 適当。共回り・軸回りが生じたボルトの取扱いとして正しい記述です。
出題根拠: トルシア形高力ボルトとナット回転法の締付け完了の確認方法の違いは、高力ボルト接合分野の中心的な論点です。
問5 鉄骨工事(溶接:開先・エンドタブ・裏当て金・溶接姿勢)
鉄骨の溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 完全溶込み溶接では、部材の板厚に応じた開先(レ形・V形・K形等)を設け、溶接欠陥の少ない完全な溶込みが得られるようにする。
- エンドタブは、溶接の始端・終端に生じやすいアークの不安定による欠陥(クレータ割れ等)を母材外に逃がすために取り付ける部材であり、本溶接の始端・終端が健全な溶接部となるようにする。
- 裏当て金は、片面からの溶接で完全溶込み溶接を行う際に、溶接金属の裏面への流出を防ぎ、開先底部の溶込み不良を防止するために用いる。
- 溶接は下向き姿勢が最も安定して高い品質が得られるため、可能な限り下向き姿勢で行えるよう部材の建方順序や治具を工夫するが、それが難しい場合は横向き・立向き・上向き姿勢でも品質上の差異は一切生じない。
解答・解説
正答: 4
- 適当。開先の役割として正しい記述です。
- 適当。エンドタブの目的として正しい記述です。
- 適当。裏当て金の役割として正しい記述です。
- 最も不適当。 溶接姿勢によって溶融金属の垂れ下がり等の影響が異なり、下向き溶接が最も安定した品質を得やすい姿勢です。横向き・立向き・上向き姿勢は技量的難易度が高く、溶接欠陥の発生リスクが高まるため、「姿勢による品質差は一切生じない」という記述は誤りです。
出題根拠: 開先・エンドタブ・裏当て金の役割と、溶接姿勢による品質差は、鉄骨工事の溶接分野で頻出の論点です。
問6 鉄骨工事(スタッド溶接:打撃曲げ試験)
スタッド溶接の検査に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- スタッド溶接の施工後検査(抜取検査)では、スタッドをハンマーで打撃し、所定の角度(15度)まで曲げても溶接部に割れ等の欠陥が生じなければ、そのまま使用してよい。
- スタッド溶接の施工前における溶接技量・条件の確認試験では、施工後検査より大きい角度(30度)まで曲げて溶接部の健全性を確認する。
- 打撃曲げ試験で欠陥が認められた場合は、当該ロットを不合格とせず、当該スタッド1本のみを再溶接すればロット全体の合格とみなしてよい。
- 打撃曲げ試験は、スタッド100本又は主要部材1本(1台)に溶接した本数のいずれか少ない方を1ロットとし、1ロットにつき1本を抜き取って行うことを標準とする。
解答・解説
正答: 3
- 適当。施工後検査(抜取検査)の曲げ角度(15度)として正しい記述です。
- 適当。施工前検査の曲げ角度(30度)として正しい記述です。
- 最も不適当。 打撃曲げ試験で不合格が生じた場合は、当該ロット全体について追加の抜取検査を行うなど、あらかじめ定めた方法により合否を判定する必要があります。不合格のスタッド1本のみを再溶接して直ちにロット全体を合格とみなすことはできません。
- 適当。打撃曲げ試験のロットの考え方(100本又は1台分溶接本数の少ない方につき1本抜取り)として正しい記述です。
出題根拠: スタッド溶接の打撃曲げ試験は、施工前検査(30度)と施工後検査(15度)の角度の違い、及び抜取検査の考え方が頻出の論点です。
問7 鉄骨工事(建方精度の管理許容差)
鉄骨の建方精度に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建物全体の倒れの管理許容差は、建物の高さをHとしたとき、e≦H/4000+7mmかつe≦30mmとすることを標準とする。
- 柱1節の倒れの管理許容差は、建物全体の倒れの管理許容差とは別に、階の高さに対するより厳しい割合による基準が定められている。
- 建方の精度管理では、建入れ直し後に管理許容差を満足していることを確認したうえで、本接合(本締め・溶接)に移る。
- 建物全体の倒れの管理許容差と柱1節の倒れの管理許容差は同一の数値が用いられ、両者を区別して管理する必要はない。
解答・解説
正答: 4
- 適当。建物全体の倒れの管理許容差(e≦H/4000+7mmかつe≦30mm)として正しい記述です。
- 適当。柱1節の倒れが建物全体の倒れとは異なる基準で管理されることとして正しい記述です。
- 適当。建入れ直し後に管理許容差を確認してから本接合に移るという手順として正しい記述です。
- 最も不適当。 建物全体の倒れと柱1節の倒れでは、対象とする範囲(建物全体か1節分か)が異なるため、それぞれ異なる管理許容差が用いられています。同一の数値でよく区別する必要がないという記述は誤りです。
出題根拠: 建物全体の倒れと柱1節の倒れの管理許容差の違いは、鉄骨工事の精度管理分野で頻出の論点です。
問8 防水工事(アスファルト防水:工程・重ね幅)
アスファルト防水に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- アスファルト防水の平場における工程は、下地処理(清掃・乾燥確認)→アスファルトプライマーの塗布→アスファルトルーフィング類の積層張付け→保護層(保護コンクリート等)の施工という順序で行う。
- アスファルトルーフィング類の重ね幅は防水性能に影響しないため、施工性を優先して重ね幅を必要最小限(数mm程度)に抑えてもよい。
- 保護コンクリートを施工する場合は、下地の防水層の伸縮やコンクリートの温度伸縮に対応するため、保護コンクリートに一定間隔で伸縮目地を設ける。
- アスファルトルーフィング類の張付けにおける重ね幅は、長手方向・幅方向ともに100mm以上を確保し、重ね部分からはみ出したアスファルトは適宜はけ等で塗り均す。
解答・解説
正答: 2
- 適当。アスファルト防水の平場の施工工程として正しい記述です。
- 最も不適当。 アスファルトルーフィング類の重ね幅は、防水層の連続性・水密性を確保するための基本事項であり、長手・幅方向とも100mm以上を確保する必要があります。重ね幅を数mm程度に抑えてよいという記述は誤りです。
- 適当。保護コンクリートの伸縮目地の目的として正しい記述です。
- 適当。ルーフィング類の重ね幅の数値(100mm以上)として正しい記述です。
出題根拠: アスファルトルーフィング類の重ね幅(100mm以上)は、防水工事分野で最も出題頻度の高い数値基準の一つです。
問9 防水工事(合成高分子系シート防水:材質比較)
合成高分子系ルーフィングシート防水に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 塩化ビニル樹脂系シート防水は、シート相互の接合に熱融着や溶剤による溶着を用いることができ、接合部に高い一体性が得られる。
- 加硫ゴム系シート防水は、伸縮性・可とう性に優れる一方、シート相互の接合には熱融着ではなく、接着剤とテープ等を用いた接合を行う。
- 塩化ビニル樹脂系シートを既存のアスファルト防水層等に直接張り付けると、アスファルトに含まれる成分の影響でシートが軟化・膨潤するおそれがあるため、必要に応じて絶縁用シート等を介して張り付ける。
- 合成高分子系ルーフィングシート防水は、塩化ビニル樹脂系と加硫ゴム系のいずれも、シート相互の接合方法や下地との相性に関係なく、常に同一の施工仕様を用いることができる。
解答・解説
正答: 4
- 適当。塩化ビニル樹脂系シートの接合方法として正しい記述です。
- 適当。加硫ゴム系シートの接合方法として正しい記述です。
- 適当。塩化ビニル樹脂系シートとアスファルト系下地との相性(可塑剤の影響)として正しい記述です。
- 最も不適当。 塩化ビニル樹脂系と加硫ゴム系ではシート相互の接合方法や既存下地との相性が異なるため、材質ごとに適した施工仕様を選定する必要があります。「常に同一の施工仕様を用いることができる」という記述は誤りです。
出題根拠: 塩化ビニル樹脂系シートと加硫ゴム系シートの接合方法・下地との相性の違いは、シート防水分野で頻出の論点です。
問10 防水工事(ウレタン塗膜防水・通気緩衝工法)
ウレタン塗膜防水に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ウレタンゴム系塗膜防水の密着工法と通気緩衝工法は、下地の水分によるふくれの防止効果が常に同じであるため、下地の乾燥状態にかかわらずいずれの工法を選定してもよい。
- ウレタンゴム系塗膜防水は、液状の防水材を現場で塗布し、硬化させることで継目のない防水層を形成する工法である。
- 通気緩衝工法は、下地に通気性を持つ緩衝シートを張り付けたうえでウレタン塗膜防水層を形成し、防水層に脱気筒を設けて下地の水分(水蒸気)を排出する工法である。
- 通気緩衝工法は、下地に水分を多く含む既存防水層の改修等、下地の乾燥が十分に確保しにくい場合に、防水層のふくれを抑制する目的で選定されることが多い。
解答・解説
正答: 1
- 最も不適当。 密着工法は下地に直接防水材を密着させるため、下地に水分が多く残っている場合には水蒸気圧によるふくれが生じやすくなります。通気緩衝工法は脱気筒を通じて水分を逃がす仕組みを持つため、下地の乾燥状態に応じて両工法を使い分ける必要があり、「常に同じ防止効果」という記述は誤りです。
- 適当。ウレタンゴム系塗膜防水の特徴(継目なし)として正しい記述です。
- 適当。通気緩衝工法の仕組み(緩衝シート・脱気筒)として正しい記述です。
- 適当。通気緩衝工法が選定される場面として正しい記述です。
出題根拠: 密着工法と通気緩衝工法の使い分け(下地の含水状態への配慮)は、塗膜防水分野の中心的な論点です。
問11 防水工事(シーリング工事:目地区分と接着面数)
シーリング工事の目地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ワーキングジョイントは、温度変化等により目地の幅が変動する目地であり、目地の動きをシーリング材が追従できるよう、目地底にバックアップ材やボンドブレーカーを設けて2面接着とする。
- ノンワーキングジョイントは、コンクリートの打継ぎ目地のように目地の動きがほとんど生じない目地であり、防水性を優先して3面接着とする。
- ノンワーキングジョイントを3面接着とする場合は、目地の側面だけでなく目地底にもプライマーを確実に塗布し、シーリング材と目地底との接着力を確保する。
- ワーキングジョイント・ノンワーキングジョイントのいずれであっても、シーリング材の接着はできるだけ広い範囲で行うことが望ましいため、常に3面接着とすることが基本である。
解答・解説
正答: 4
- 適当。ワーキングジョイントの2面接着とバックアップ材・ボンドブレーカーの役割として正しい記述です。
- 適当。ノンワーキングジョイントの3面接着として正しい記述です。
- 適当。3面接着における目地底へのプライマー塗布として正しい記述です。
- 最も不適当。 ワーキングジョイントで3面接着とすると、目地底に接着したシーリング材が目地の動きに追従できず破断の原因となります。目地の動きの有無に応じて2面接着・3面接着を使い分ける必要があり、「常に3面接着が基本」という記述は誤りです。
出題根拠: ワーキングジョイントとノンワーキングジョイントで接着面数(2面接着・3面接着)が異なる理由は、シーリング工事分野で頻出の論点です。
問12 防水工事(シーリング材の材料特性)
シーリング材の材料特性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- シリコーン系シーリング材は耐候性・耐久性に優れる一方、硬化後の表面に塗料を塗り重ねることが難しく、目地周辺を汚染するおそれがある。
- 変成シリコーン系シーリング材は、シリコーン系シーリング材に比べて塗装との相性がよく、硬化後に上から塗装を行うことができる仕様のものが多い。
- シーリング材の種類は目地の性能に影響を与える要素ではないため、目地の位置(外部露出面か、塗装仕上げの下地かなど)にかかわらず、どの種類のシーリング材を用いても品質上の差異は生じない。
- ポリウレタン系シーリング材は、紫外線による劣化(表面の白亜化・ひび割れ等)を生じやすいため、屋外の露出面に用いる場合はトップコート(保護塗装)を施すなどの配慮が必要である。
解答・解説
正答: 3
- 適当。シリコーン系シーリング材の耐候性と塗装との相性の悪さとして正しい記述です。
- 適当。変成シリコーン系シーリング材と塗装との相性として正しい記述です。
- 最も不適当。 シーリング材は種類によって耐候性・塗装との相性・紫外線劣化への耐性などが異なるため、目地の位置や仕上げとの取合いに応じて適切な材料を選定する必要があります。「種類にかかわらず差異は生じない」という記述は誤りです。
- 適当。ポリウレタン系シーリング材の紫外線劣化とトップコートの必要性として正しい記述です。
出題根拠: シーリング材の種類ごとの耐候性・塗装との相性の違いは、シーリング工事分野で頻出の論点です。
問13 防水工事(防水層の下地処理・共通管理事項)
防水層の下地処理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 防水層の下地となるコンクリート面は、打設後の乾燥期間を確保し、下地の含水率が防水材料の施工に支障のない状態になっていることを確認したうえで防水工事に着手する。
- 屋上のパラペット笠木部やドレン回りなど、防水層の破断・漏水が生じやすい箇所には、平場の防水層とは別に増張り等の補強を行う。
- 防水層の立上り部の末端は、雨水の浸入や防水層の浮き上がりを防ぐため、押え金物やシール材等により端部の処理を行う。
- 防水工事は下地の状態にかかわらず所定の防水性能を発揮できるため、下地の乾燥状態やひび割れの有無を確認せずに防水材料を直接施工しても差し支えない。
解答・解説
正答: 4
- 適当。下地コンクリートの乾燥期間・含水率の確認として正しい記述です。
- 適当。パラペット笠木部やドレン回りへの増張りとして正しい記述です。
- 適当。立上り部末端の処理方法として正しい記述です。
- 最も不適当。 防水層の性能は下地の状態(乾燥・ひび割れの有無等)に大きく左右されるため、下地の確認を行わずに防水材料を施工することは適当ではありません。下地処理は防水工事の基本的な前提条件であり、確認せずに施工してよいという記述は誤りです。
出題根拠: 防水層の性能が下地の状態に左右されるという考え方は、防水工事分野に共通する基本論点です。
問14 仕上げ工事(左官:モルタル塗りの塗り厚・工程間隔)
モルタル塗りに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- モルタル塗りにおける1回の塗り厚は、床の場合を除き7mm以下とすることを標準とする。
- モルタル塗りにおける仕上げ厚又は全塗厚は、床の場合を除き25mm以下とすることを標準とする。
- コンクリート下地へのモルタル塗りでは、下塗り後、できるだけ長期間(目安として2週間以上)放置して塗り面のひび割れを十分に発生させたうえで、次工程の中塗り・上塗りに進む。
- モルタル塗りの塗り厚や工程間の放置期間は、仕上がりの美観にのみ関わる事項であり、下塗り後すぐに中塗り・上塗りを行っても、ひび割れなど品質上の問題は生じない。
解答・解説
正答: 4
- 適当。1回の塗り厚の基準(7mm以下)として正しい記述です。
- 適当。仕上げ厚又は全塗厚の基準(25mm以下)として正しい記述です。
- 適当。下塗り後の放置期間(目安2週間以上)として正しい記述です。
- 最も不適当。 下塗り後に十分な放置期間を設けずに中塗り・上塗りを行うと、下塗り層の乾燥収縮によるひび割れが仕上げ層に伝播し、剥落等の原因となるおそれがあります。塗り厚・放置期間は美観だけでなく強度・耐久性に関わる管理事項であり、「すぐに次工程へ進んでも品質上の問題は生じない」という記述は誤りです。
出題根拠: モルタル塗りの塗り厚基準(7mm以下・25mm以下)と下塗り後の放置期間(2週間以上)は、左官工事分野で頻出の数値基準です。
問15 仕上げ工事(左官:セルフレベリング材工法)
セルフレベリング材工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- セルフレベリング材は、床下地の凹凸を平滑にするために用いる自己流動性を持つ材料であり、流し込みにより平坦な下地を形成する。
- セルフレベリング材は自己流動性により平滑な面が得られる材料であるため、硬化前に窓や開口部を開放して通風・乾燥を促進した方が、より良好な仕上がりが得られる。
- セルフレベリング材の施工に先立ち、下地面にプライマーを塗布し、材料の流出を防ぐため周囲に見切り縁(せき板等)を設置する。
- セルフレベリング材の硬化養生中は、表面にひび割れや局部的な乾燥ムラが生じるのを防ぐため、窓や開口部を閉め、強い通風を避けるようにする。
解答・解説
正答: 2
- 適当。セルフレベリング材の性質と用途として正しい記述です。
- 最も不適当。 セルフレベリング材の硬化過程で急激な通風・乾燥を与えると、表面の乾燥が先行してひび割れや不陸の原因となります。硬化養生中は通風を避けることが基本であり、「通風を促進した方が良好な仕上がりが得られる」という記述は誤りです。
- 適当。施工前のプライマー塗布と見切り縁の設置として正しい記述です。
- 適当。硬化養生中の通風への配慮として正しい記述です。
出題根拠: セルフレベリング材の硬化養生中に通風を避けるべきという考え方は、左官工事分野で頻出の論点です。
問16 仕上げ工事(タイル工事:伸縮調整目地)
外壁タイル張りの伸縮調整目地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 外壁タイル張りの伸縮調整目地は、一般に3〜4m程度の間隔で設けるとともに、縦横の伸縮目地で囲まれた面積が概ね10㎡以内となるように計画する。
- 伸縮調整目地は下地モルタルの段階から設ける必要があり、各階の打継ぎ部など、下地コンクリートの目地に対応する位置にも設置する。
- 伸縮調整目地の幅は概ね10mm以上とし、目地の深さは下地のコンクリート面に達するまで確保する。
- 伸縮調整目地は美観上の理由から設けるものであり、タイル面の熱伸縮による剥落の防止とは関係がないため、意匠上支障がなければ省略してもよい。
解答・解説
正答: 4
- 適当。伸縮調整目地の間隔(3〜4m程度、10㎡以内)として正しい記述です。
- 適当。下地モルタルの段階からの設置と打継ぎ部への対応として正しい記述です。
- 適当。伸縮調整目地の幅・深さの基準として正しい記述です。
- 最も不適当。 伸縮調整目地は、外気温や日射によるタイル面の熱伸縮により生じる応力を吸収し、タイルの浮き・剥落を防止するために設ける構造上・品質上重要な目地です。「美観上の理由のみで省略してもよい」という記述は誤りです。
出題根拠: 外壁タイル張りの伸縮調整目地の間隔・目的は、タイル工事分野で最も出題頻度の高い論点の一つです。
問17 仕上げ工事(タイル工事:張り方の使い分け)
タイルの張り方に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 改良積上げ張りは、タイル裏面にモルタルを塗り付けて下から上に張り上げていく工法であり、1日の張付け高さはタイルの品質を保つため1.5m以下(三丁掛以上の大形タイルでは1m以内)を目安に制限する。
- 密着張り(振動工法)は、下地にモルタルを塗り付けたうえで、タイル張り用振動工具を用いてタイルに振動を与えながら埋め込むように張り付ける工法である。
- モザイクタイル張りは、表面に紙を張り付けたユニットタイルを下地モルタルに押し込むように張り付け、モルタルがある程度硬化した後に紙を水湿しして剥がし、目地を仕上げる工法である。
- 改良積上げ張り・密着張り・モザイクタイル張りは、いずれも張付けの手順や1日あたりの施工量に関する制約が同一であり、工法による違いを考慮せず同じ管理方法で施工してよい。
解答・解説
正答: 4
- 適当。改良積上げ張りの1日の張付け高さの制限として正しい記述です。
- 適当。密着張り(振動工法)の施工方法として正しい記述です。
- 適当。モザイクタイル張りの施工方法として正しい記述です。
- 最も不適当。 改良積上げ張りには1日の張付け高さの制限があるなど、工法ごとに施工手順・管理方法が異なります。「工法の違いを考慮せず同一の管理方法でよい」という記述は誤りです。
出題根拠: タイルの張り方ごとの施工手順・管理方法の違いは、タイル工事分野で頻出の論点です。
問18 仕上げ工事(塗装工事:素地ごしらえ・気象条件)
塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 気象条件は塗料の乾燥・硬化過程に影響を与えないため、低温・高湿度の環境であっても、素地ごしらえさえ適切に行えば通常と同じ工程・工期で施工してよい。
- 塗装工事における素地ごしらえは、さび落とし・汚れや付着物の除去・下地の乾燥確認等を行う工程であり、塗膜の耐久性・付着性能を左右する重要な工程である。
- 塗装場所の気温が5℃未満、又は相対湿度が85%以上となるなど、塗料の乾燥に不適当な条件下では、原則として塗装作業に着手しない。
- やむを得ずこれらの条件下で塗装を行う場合には、採暖や換気等の養生を行い、塗料の乾燥が適切に進むよう配慮する。
解答・解説
正答: 1
- 最も不適当。 低温・高湿度の環境では塗料の乾燥・硬化が遅延し、白化や付着不良等の欠陥を生じやすくなります。原則として塗装作業を見合わせるか、養生等の対策を講じる必要があり、「気象条件は影響しないため通常と同じ工程・工期で施工してよい」という記述は誤りです。
- 適当。素地ごしらえの内容と重要性として正しい記述です。
- 適当。塗装作業を着手しない気象条件の基準(気温5℃未満・湿度85%以上)として正しい記述です。
- 適当。やむを得ず施工する場合の養生の考え方として正しい記述です。
出題根拠: 塗装作業を着手しない気象条件の基準(気温・湿度)は、塗装工事分野で頻出の論点です。
問19 仕上げ工事(張り石工事:乾式・湿式工法)
張り石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 乾式工法は、ファスナーと呼ばれる金物を用いて石材を躯体に取り付ける工法であり、躯体と石材の間に空気層を設けることで、地震時の躯体の変形に対する追従性に優れる。
- 乾式工法における目地は、ファスナー金物が配置されるため、壁面の防水性を確保する目的でシーリング材を充填する。
- 湿式工法は、石材の裏面にだぼ・鉄筋等を設け、モルタルを充填して石材と躯体を一体化させる工法であり、温度変化による石材の伸縮・反りの影響を受けやすいことなどから、現在では外壁への適用例は少ない。
- 乾式工法と湿式工法は、地震時の追従性や温度変化への対応において特性上の違いがなく、いずれの工法を用いても石材の白華・反り等の不具合の生じやすさは同程度である。
解答・解説
正答: 4
- 適当。乾式工法の特徴(ファスナー・空気層・追従性)として正しい記述です。
- 適当。乾式工法の目地とシーリング材の充填として正しい記述です。
- 適当。湿式工法の特徴(モルタル充填・伸縮反りの影響)として正しい記述です。
- 最も不適当。 乾式工法は空気層とファスナーにより躯体の変形に追従しやすく、湿式工法はモルタルの充填により石材と躯体が拘束されるため、温度変化による石材の伸縮・反りや白華等の不具合が生じやすいとされています。「両工法の特性に違いがない」という記述は誤りです。
出題根拠: 乾式工法と湿式工法の特性の違い(追従性・温度変化への対応)は、張り石工事分野の中心的な論点です。
問20 仕上げ工事(屋根工事:折板屋根の緊結・雨仕舞)
折板屋根工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 折板屋根の取付けに用いるタイトフレームは、母屋等の下地材に隅肉溶接で固定し、溶接長が短くなるショートビードとならないよう、所定以上の溶接長を確保する。
- 折板屋根の重ね部は、隣接する折板どうしを緊結ボルトで所定の間隔(目安として600mm程度)ごとに締め付け、折板相互の一体性・水密性を確保する。
- 折板屋根の重ね部の緊結や溶接に不備があっても、屋根面全体の防水性能には影響しないため、施工後の増し締めや点検は特に必要ない。
- 折板屋根の葺き方向は、雨水を安全に流下させるため、水下から水上に向かって葺き進め、水上側の折板が水下側の折板の上に重なるように施工することを原則とする。
解答・解説
正答: 3
- 適当。タイトフレームの溶接(ショートビード防止)として正しい記述です。
- 適当。折板屋根の緊結ボルトの間隔(目安600mm程度)として正しい記述です。
- 最も不適当。 折板屋根は緊結ボルトやタイトフレーム溶接部の施工品質が風圧に対する耐力や雨水の浸入防止に直結するため、施工後の増し締めや点検を行うことが重要であり、「防水性能に影響しないため点検は不要」という記述は誤りです。
- 適当。折板屋根の葺き方向(水下から水上へ、水上側が上に重なる)として正しい記述です。
出題根拠: 折板屋根の緊結ボルトの間隔と葺き方向(重ねの原則)は、屋根工事分野で頻出の論点です。
直前チェックリスト
20問で扱った論点に加えて、直前期に暗記の抜け漏れがないか最終確認しておきたい項目を以下にまとめます。
- 高力ボルト用の孔径(呼び径27mm未満は+2.0mm、27mm以上は+3.0mm)と、締め付け順序(ボルト群の中央部から端部へ)
- トルシア形高力ボルト(ピンテールの破断)とナット回転法(所定のナット回転角)の締付け完了確認方法の違い
- 共回り・軸回りが生じたボルトは新しいボルトセットに取り替えるという原則
- エンドタブ・裏当て金・開先の役割と、下向き溶接が最も安定した品質を得やすいという溶接姿勢の考え方
- スタッド溶接の打撃曲げ試験(施工前検査30度・施工後検査15度)と抜取検査のロットの考え方
- 建物全体の倒れ(e≦H/4000+7mmかつ30mm以下)と柱1節の倒れの管理許容差が異なる基準であること
- アスファルトルーフィング類の重ね幅(長手・幅方向とも100mm以上)
- 塩化ビニル樹脂系シートと加硫ゴム系シートの接合方法・下地との相性の違い
- ウレタン塗膜防水の密着工法と通気緩衝工法(脱気筒)の使い分けの考え方
- ワーキングジョイント(2面接着)とノンワーキングジョイント(3面接着・プライマーの目地底塗布)の違い
- シーリング材(シリコーン系・変成シリコーン系・ポリウレタン系)ごとの耐候性・塗装との相性の違い
- モルタル塗りの塗り厚基準(1回7mm以下・全塗厚25mm以下)と下塗り後の放置期間(目安2週間以上)
- セルフレベリング材の硬化養生中は通風を避けるべきという原則
- 外壁タイル張りの伸縮調整目地の間隔(3〜4m程度・10㎡以内)と目地幅(10mm以上)
- 改良積上げ張りの1日の張付け高さの制限(1.5m以下、三丁掛以上は1m以内)
- 塗装作業に着手しない気象条件の基準(気温5℃未満・湿度85%以上)
- 張り石工事の乾式工法(ファスナー・空気層)と湿式工法(モルタル充填)の特性の違い
- 折板屋根の緊結ボルトの間隔(目安600mm程度)と、水下から水上へ葺き進める葺き方向の原則
このリストにチェックが入らない項目があれば、当サイトの該当する単元記事に戻って復習しておくことをおすすめします。
まとめ
この第4集では、鉄骨工事・防水工事・仕上げ工事という、躯体が立ち上がった後に進む3分野に的を絞り、20問という規模で工法の使い分けと数値基準を中心に整理しました。これらの工種は工法の種類が多く、似た名称の工法どうしを混同したまま覚えてしまいやすい分野です。この記事の解説では、あえて似た工法どうしを対比させる形で解説を書いていますので、トルシア形高力ボルトとナット回転法の確認方法の違い、ワーキングジョイントとノンワーキングジョイントの接着面数の違いのように、「どちらがどちらの基準だったか」を今一度整理し直す機会にしていただければと思います。試験本番では、文章量の多い問題に時間をかけすぎず、判断に迷う問題はいったん保留にして解ける問題から確実に得点し、残り時間で見直すという進め方を心がけてください。
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